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最近、キミは鼻血が出ているか!? 江口寿史のマンガ『すすめ!パイレーツ』でボールが止まって見えるという絶頂期とスランプの話を昔読んだような気がするのだが、毎日のように原稿を書きながらどうにもヤミクモです。(ヤミクモってラッパーみたい!?) 東京アートリズムと名付けたときは、国分寺のswitch pointというギャラリーの近くにある「団子の輪島」を思い浮かべていて、団子3つを串で刺すみたいに、アートでも映画でも音楽でもなんらかの接点を見つけつつ並べてみようと思っていた。輪島功一といえば「カエル飛びアッパー」なので変則技よ。しかしいつしかなんだか道徳の時間ぽいよと思うようになり、更新だけが変則になってしまった。 それで、スキーみたいにポールを立ててスラロームしていけばいいのかなと思いながら、TSUTAYAでボクシングのビデオを探すもアメリカの選手しかなく、『ミリオンダラー・ベイビー』 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000AC8OV0 のヒラリー・スワンクのように鼻血が似合う女になりたいと、アンドリューWKの鼻血ジャケットhttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001ZX3RG を見つめていました。鼻血が出るようなアートに、キミは出会っているか!? ![]() そうこうしていたら、9月1日にギュウチャンが公開ドローイングをやるよと、リリースに書いてある。ニューヨーク在住、74歳、篠原有司男。名前のなかにアリがある。ナディッフなので、ボクシング・ドローイングじゃなかったけど(本が被害に遭う)、鍬の先に刷毛をつけたみたいな格好で、アクリル水彩で「ジャンヌ・ダルクに燃える!りんごじゃ燃えないぜ」とか(照れ隠しで)ベラベラ話しながら、ぐわんぐわん描いていく。早い! イメージの面白さもあるけど、ストロークが強味なんだなと思ったわけです。 「ドローイングは誰でもやれるのよ」というんだけど、ギュウチャンの絵を見ると、そうは言ってもやっぱりブラシとキャンバスでやってきた経験値故かなと思ってしまう。線というよりは面で塗ってたし。練らない早さ「取って出し」だと、ドローイングなんだろうか。ドローイングの価値は上がって来たんだけど、ペインティングとの違いがけっこう曖昧で、生き残るドローイングって何かなあと最近よく考えます。 展覧会は東京、名古屋、大阪、鹿児島。巡回じゃなくて、ギュウチャン自身が行く。ミュージシャンみたいなもんだ。 http://www.new-york-art.com/shinohara/ 「戦前に生まれて戦争ばっかりだから、9.11のときも最初は何起きたかわからなかったけど、イメージができるから、それでどうということはないのよ。アメリカの人は、初めてやられたからどうしていいかわからなくなったんだね」と言ってました。もちろん戦争がいいわけじゃないさ。 表面と中がほとんどピタッとくっついてるような人、向こうみずな方へ進みながら、運がつかめる人という感じがした。 ![]() 北斎、ピカソ、長老は強いよ。いまの70代は若いけど。コンゴのバンド、KONONO No.1 http://plankton.co.jp/konono/ の長老リーダー、マワング・ミンギエディの金属製リケンベ(親指ピアノ)とダンスもカッコよかった。バンドが出て来た時点で、ステージの空気が変わったもの。 鍋とかクルマの部品とか廃品を使った手作り楽器とあったのでかなり原始的なのかと思っていたけど、金属の年期の入り具合とか、まっすぐではない波打ってるシンバルとか、“代替”じゃなくて、それらひとつひとつとシステムが自立している。キンシャサの街は騒々しいので、天界に聞かせるには音を大きく増幅させなくちゃって、アンプにつないだという。村の放送みたいな拡声器スピーカーも、メンバーの一員みたいだった。 ![]() リズムは持続し、ループしながら生成され続けているかのよう、グルーウ゛があるから、長尺というある意味難関を越えてっちゃう。声もバーンと前に出て言葉が転がる。みんな踊る踊る。意味はわからないけど(辛辣でもあるらしい)、こっちもニセ語で唄っちゃうもんね。 ![]() 長老以外のメンバーは、戦争で命を落として家族が駆り出されたりしてメンバーを総入れ替えしたのだそう。ベルギーのレーベル「クラムド」 http://www.crammed.be/craworld/crw27/e/ が見つけて世界でツアーする人気グループになり、ベルギーはコンゴの旧植民地支配国で、と思うと、年月の懐ってあるなと思う。 ![]() コノノNo.1「コンゴトロニクス」VIVO-308
日曜日に代々木公園で行われたフェスも無料なんで、イトケン+jimanica http://www.jimanica.com/ だけ見て来た。ツインドラムって奥が深いなあ(3つとか4つとかも凄いけど、ちょっと恋愛ぽさがあっていい)。ラップトップから出る音はゆるやかさがあって、人間はビシッとビシッとタイトに決まる。ある意味スリーピース。ピース、ピース。 ![]() ![]() 1974年生まれ、パールフィ・ジョルジ監督の映画『ハックル』 http://www.imageforum.co.jp/hukkle/ のDVDが発売になった。全編セリフなし。ハンガリーの村のおじいさんがしゃっくりする音が、村の、世界のリズム。不穏な事件、ヤギの隊列、蜂の群れ、てんとう虫などなどがみんな並列。クルマのドアを閉めるときに、金具のところをいちいち捉えたり、虫や動物にズームイン、草とか窓に映る影とかも目の端で気になってる。机が揺れる音とか、足音とかもいちいち聞いてる。田中功起、小林耕平、小金沢健人とかの現代アートの目線と共通するものがある。しゃっくりとハモる場面はすてきだ。ヘビのウロコにズームインしている冒頭の映像はエロいよ! 前もっていろんな知識がなくても、こんなふうに、その場その場で起こることで話ができたらもっと楽しいと思う。あれ? 退屈かな。でもこういう男性に限って、かわいい女性に「バカじゃないの」って言われたい場合も多いので、世の中はフクザツだ。ジョルジーもそうかしら。 ![]() ![]() 『ハックル』DVD ダゲレオ出版
パールフィ・ジョルジ監督・脚本/2002年/ハンガリー 東京のアートの展覧会も9月に入って気合いが入って来たので、次回は若者をいっぱい紹介したい。ちょっと年を取って若者のことがわからなくなってきたよと思っていたけど、おじいさんパワーで若返った。 |









