LOOKERS INTERVIEW N0.003 第ニ回 (2/2)

LOAPS:手塚さんの様にアーティスティックな仕事をして食べていきたいと思う若いアーティストは沢山いると思いますが。
好きな事やって食べていければそれが一番いいけど、それは難しいでしょう(笑)。僕は自分を映画監督だと思っているけれども、頼まれた仕事をきっちりこなして期待に答えるというのもプロとして監督の仕事だと思っているんですよ。
例えば『ブラック・ジャック』の例でいうと、マンガだったら見たい人が見たい時に読むものだから比較的に何をやってもOKですよね。でも現在監督しているテレビアニメ版となると不特定多数の人が見るものだから当然制約も出てくるんです。月曜夜7時という時間帯で、お茶の間でご飯を食べながら見ているお子さんも多いわけですよ。そうすると、手術シーンだとかで骨をコリコリ切ったりするのは当然見せられない。でもそこで「それじゃあ『ブラック・ジャック』じゃない!」、って思うんじゃなくて、違った形で伝えるにはどうしたらいいかって考えるんです。それで血を1滴も見せない様に工夫したりしました。
父だっていつも好きな事だけやっていたわけじゃない。やりたい事はあるけれども、読者や編集者が常にいるわけで、逆に父はいつもどうすればウケるか、そればっかり考えていましたよ(笑)。父はみんなに受け入れられる様な設定の中で自分の言いたい事をやり続けた人なんです。それをやり続けた事で説得力を得たんです。
例えば『ブラック・ジャック』の例でいうと、マンガだったら見たい人が見たい時に読むものだから比較的に何をやってもOKですよね。でも現在監督しているテレビアニメ版となると不特定多数の人が見るものだから当然制約も出てくるんです。月曜夜7時という時間帯で、お茶の間でご飯を食べながら見ているお子さんも多いわけですよ。そうすると、手術シーンだとかで骨をコリコリ切ったりするのは当然見せられない。でもそこで「それじゃあ『ブラック・ジャック』じゃない!」、って思うんじゃなくて、違った形で伝えるにはどうしたらいいかって考えるんです。それで血を1滴も見せない様に工夫したりしました。
父だっていつも好きな事だけやっていたわけじゃない。やりたい事はあるけれども、読者や編集者が常にいるわけで、逆に父はいつもどうすればウケるか、そればっかり考えていましたよ(笑)。父はみんなに受け入れられる様な設定の中で自分の言いたい事をやり続けた人なんです。それをやり続けた事で説得力を得たんです。

(c)2005 映画「ブラック・ジャック」製作委員会
LOAPS:手塚さんは映画の中で沢山の若手アーティストを起用されてますね。
1999年に撮った「実験映画」という作品があって、その中で壁に絵を飾りたかったんですね。漠然とイメージはあって熱海の奥の方にある旅館に飾ってあった絵がいいなあなんて思って。でもそこまで往復6時間以上かけて車で行くのも面倒だし、行っても借りられるかわからないわけで。美術さんに作ってもらうことも可能だったんだけど、やっぱり大道具として作った絵と本物のアーティストが描いた絵ではやっぱりスクリーンに映ったときの画面の強度が違うと思ったんですね。それで自分のイメージに合った絵を探そうと思って銀座のギャラリーを片っ端から歩いて探しまわったんです。そしてたまたま入ったギャラリーに別の展覧会のDMが何十枚も置いてあって、それを全部チェックしていったんですね。するとその中で自分のイメージに近い作品を見つけたんです。七戸優さんってアーティストだったんですけど、展覧会は翌週からだったので、オープニングを待ってギャラリーに行きました。実物の作品を観て気に入ったので、映画で使わせてもらえないか、と交渉したわけです。それで快く引き受けてくれて映画で使わせてもらいました。

映画『ブラックキス』(c)ネオンテトラ
LOAPS:新作映画「ブラックキス」が公開されますが、今回アーティストとの出会いはありましたか?
新作の「ブラックキス」ではジャンル映画を撮りたいと思ったんですね。ホラーとか、サスペンスとか、一言でカテゴライズされるようなものを。この映画のストーリーは連続殺人事件があって犯人が芸術作品のような装飾を遺体に施すという話なんですけど、そこにオブジェとして「人形」が欲しいと漠然と思ったんです。そこでインターネットで「人形」で画像を検索しまくっていたら不気味な感じのぬいぐるみを作っている作家を見つけたんです。それが児嶋サコさんでした。そしたらちょうど今大阪で展覧会をやっている最中で、翌々日がクロージングだったんです。クロージングなら必ず作家がいるはずだ!と思って、新幹線に乗ってアポなしで会いに行ったんです。それで事情を話したら快く了解してくれて。「ブラックキス」では美術の方とコラボレーションして新しいオブジェを製作してもらったりしているんです。
だから、LOAPSの様なサイトがあると僕としては逆にとっても助かりますね。自分がイメージしている作家に出会える確率が高くなるわけだし。今度からアーティストを探す時はLOAPSを使います。
アンディ・ウォーホルみたいにな存在っていいですよね。ウォーホルって若いアーティストを沢山あつめてパーティを開いていて、そこで出会った面白いアーティストのプロデュースしたりコラボレーションしたりしてた。あんな感じで若いアーティストと出会って行ければ嬉しいですね。
だから、LOAPSの様なサイトがあると僕としては逆にとっても助かりますね。自分がイメージしている作家に出会える確率が高くなるわけだし。今度からアーティストを探す時はLOAPSを使います。
アンディ・ウォーホルみたいにな存在っていいですよね。ウォーホルって若いアーティストを沢山あつめてパーティを開いていて、そこで出会った面白いアーティストのプロデュースしたりコラボレーションしたりしてた。あんな感じで若いアーティストと出会って行ければ嬉しいですね。

「ブラックキス」での児嶋サコさんとのコラボレーションオブジェ
(c)丸尾真弓
ブラック・ジャック ふたりの黒い医者
http://blackjack.jp/movie/
ブラックキス
http://www.blackkiss.net/
次回のLOOKERS INTERVIEWはTOKINシニア・エディター西村大助氏です。
| (2/2) | <<前のページ |
| 長谷川祐子(キュレーター) |
| 篠山紀信x月船さらら「FREE」 |
| 未来美術家 遠藤一郎 |
| 白井良邦氏(Casa BRUTUS副編集長) |
| デザイン・マイアミ/バーセル インタビュー (2/2) |
