LOOKERS INTERVIEW No.001 (1/2)

オオタファインアーツ代表 大田秀則氏
日本を代表する現代美術ギャラリー。
主に国内のアーティストを扱い国際的に活躍。取り扱い作家には、
世界に名を轟かせる草間彌生、去年森美術館での個展も記憶に新しい
小沢剛など。最近では横浜トリエンナーレにも参加しているさわひらきの
プロモーションに力を注いでいる。
LOAPS:日本でアーティストとして活動していくにはどうしたらいいのでしょうか?
みなさんもご存知のとおり日本っていう国は学ぶことが大好きな国民で昔から元々あるモノを改良し手を加えることが得意でこれまでの繁栄を築いてきたと思います。 ただこれからはそうはいかない。 すべての産業あるいはどの文化的な分野であれ独自にリードする考えや技術、表現のしかたを提示していかなければ未来に希望を託せません。 物真似が得意だった現代アートも例外ではなく奈良美智さんや村上隆さん、そして杉本博司さんや草間彌生さんにいかにアプローチするかを考えるのではなくだれも見たこともないあなた自身の作品を作っていかなければなりません。
キュレーターやギャラリストは評価はできても作る人ではありませんから判断基準となる情報は過去の経験でしかありません。 アーティストはわれわれよりも一歩か半歩先を行く存在ですからリスクをとって時代をリードし、我々を導いてほしい。 ただそれが成功するかどうかはだれにもわからない。 やってみるしかないのです。
キュレーターやギャラリストは評価はできても作る人ではありませんから判断基準となる情報は過去の経験でしかありません。 アーティストはわれわれよりも一歩か半歩先を行く存在ですからリスクをとって時代をリードし、我々を導いてほしい。 ただそれが成功するかどうかはだれにもわからない。 やってみるしかないのです。
LOAPS:実際にまったく新しい作家に出会った経験をされているわけですね。
2年半前、いまはギャラリーアーティストとなったさわひらきの作品を最初に見た時は一瞬アニメーションにしか見えなかった。 ただし観たあと自分の意識になにかがしこるのを感じた。引っかかって、どうも気になるのです。アニメと早合点した自分の前でそのアニメがいつの間にかアートになった。 こちらの意識を変えてくれたのです。 どこにもない表現だった。 これはとても重要だと思いました。アニメがアートになったその半年後に僕のギャラリーで最初の個展を開きました。
LOAPS:アーティストはどういう心構えでいるべきでしょうか?
だから凡庸な言い方かも知れないけど、自分で考えて自分だけの表現を構築していくしかないんじゃないでしょうか。今は激しい変化の時期にあるので若いこれからのアーティストが先輩作家を見習って「こういう人になりたい」みたいな成功のモデルを作ってもしょうがないと思うんでです。学ぶことと真似ることは別もので す。 そんなことを思ったら一瞬で時代遅れとなってしまう。 見る側のわれわれだって教義的な解釈を試みてばかりいてはそうなのですから。


LOAPS:具体的にはどういう形でアーティストと出会うのでしょうか?
アーティストとの出会いはいつも偶然なんです。例えば、さわひらきとは外国のグループショウで彼の作品と出会いました。小沢剛とは博多のアートフェスティバルで偶然に同じホテルに泊まっていて最初の言葉を交わした。ホテルのロビーで背中になすび画廊(注)を背負っていたんです(笑)。
東京に帰ってから2週間してど〜も彼のことが気になっ てしまい電話してみた。でも出会い方はそんなに問題じゃないんです。それよりも出会ったあとの付き合い方が大事。うまく付き合えて面白い関係を築ければオーライ。そこは恋愛と一緒なんじゃない? (笑)
東京に帰ってから2週間してど〜も彼のことが気になっ てしまい電話してみた。でも出会い方はそんなに問題じゃないんです。それよりも出会ったあとの付き合い方が大事。うまく付き合えて面白い関係を築ければオーライ。そこは恋愛と一緒なんじゃない? (笑)
LOAPS:アート周辺で働きたい人などはどうしたらよいのでしょうか?
アーティストだけじゃなく、スタッフでも同じです。うちのギャラリーのスタッフだった竹崎和征くんは去年独立して自分のギャラリー、タケザキフロアをはじめたんです。自分が住んでいる恵比寿のアパートをギャラリーにしています。
彼と会ったのは26歳くらいの時。もともと絵描きで、うちの所属アーティストの前川知美さんとBゼミで同級生だったんです。そんなご縁でうちで働くようになりました。世間を知らないアーティスト志望だからわかるでしょ。
当時は敬語も使えなくて礼儀も何も知らなかった(笑)。でもそういうのは数ヶ月で習得できるから大丈夫。誠実さとか真面目さとか素直に美術の現場が好きだとか、そういう人が伸びる気がします。
竹崎くんはスポンサーとかバックグラウンドがある訳じゃなくてヨチヨチ歩きでゼロからギャラリーを始めましたから、苦労もあるでしょうけどこれからが楽しみです。
注)なすび画廊:小沢剛の代表的な仕事のひとつ。世界最小の画廊として牛乳箱の中で1990年代の若手アーティストによる展覧会を開催した。日本独特のシステムである(狭くて賃貸料の高い)貸し画廊システムをユーモラスに批判した。
オオタファインアーツ http://www.otafinearts.com/
奈良美智(小山登美夫ギャラリーHP) http://www.tomiokoyamagallery.com/artists/a_nara.html
村上隆(KaiKai KiKi HP) http://www.kaikaikiki.co.jp/
杉本博司(森美術館HP) http://www.mori.art.museum/contents/sugimoto/
草間彌生 公式ホームページ http://www.yayoi-kusama.jp/
タケザキフロア http://www.takefloor.com/
彼と会ったのは26歳くらいの時。もともと絵描きで、うちの所属アーティストの前川知美さんとBゼミで同級生だったんです。そんなご縁でうちで働くようになりました。世間を知らないアーティスト志望だからわかるでしょ。
当時は敬語も使えなくて礼儀も何も知らなかった(笑)。でもそういうのは数ヶ月で習得できるから大丈夫。誠実さとか真面目さとか素直に美術の現場が好きだとか、そういう人が伸びる気がします。
竹崎くんはスポンサーとかバックグラウンドがある訳じゃなくてヨチヨチ歩きでゼロからギャラリーを始めましたから、苦労もあるでしょうけどこれからが楽しみです。
注)なすび画廊:小沢剛の代表的な仕事のひとつ。世界最小の画廊として牛乳箱の中で1990年代の若手アーティストによる展覧会を開催した。日本独特のシステムである(狭くて賃貸料の高い)貸し画廊システムをユーモラスに批判した。
オオタファインアーツ http://www.otafinearts.com/
奈良美智(小山登美夫ギャラリーHP) http://www.tomiokoyamagallery.com/artists/a_nara.html
村上隆(KaiKai KiKi HP) http://www.kaikaikiki.co.jp/
杉本博司(森美術館HP) http://www.mori.art.museum/contents/sugimoto/
草間彌生 公式ホームページ http://www.yayoi-kusama.jp/
タケザキフロア http://www.takefloor.com/
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