未来美術家 遠藤一郎
未来美術家 遠藤一郎

今回はMAGIC ROOM?にて2008年6月10日〜17日に開催された『第一回全員展!!!!!!!!』、〜名無名才能国境貧富立場問わず、展示会期中の持ち込みも可!〜という熱い展覧会をアーティストの立場から企画された遠藤一郎さんへのインタビューです。又、遠藤さんは8月9日〜 8月30日までZENSHIにおいても『超アート展』を開催しています。

ZENSHI
http://www.zenshi.com/news.htm

今回はMAGIC ROOM?にて2008年6月10日〜17日に開催された『第一回全員展!!!!!!!!』、〜名無名才能国境貧富立場問わず、展示会期中の持ち込みも可!〜という熱い展覧会をアーティストの立場から企画された遠藤一郎さんへのインタビューです。又、遠藤さんは8月9日〜 8月30日までZENSHIにおいても『超アート展』を開催しています。

ZENSHI
http://www.zenshi.com/news.htm
LOAPS:遠藤さんはアーティストとして、どのようなコンセプト、表現方法で活動されていますか?
遠藤:あまりパッと言えないんですけど、僕はいつも、まず何から考えるかっていうと、いまここで何をするべきかっていうことなんですね。この場で何をするべきか、今年何をするべきか。もっと広く言えば、いまの時代、この時代に僕らは何をするべきなのかっていう、そういうとこからですね。そこで、僕はいつもメッセージを作品としているんですが、そのメッセージを伝えるにあたって、どういうふうにすればこのメッセージが一番良く伝わるのかっていうことなんですよ。この横断幕っていうのもそういう発想からだし、大きく文字を書くっていうのも、メッセージをより強く、分かりやすく伝えるためなんですよね。あと大きな声を出すっていうのも、全部メッセージを伝えるための一番いい方法を選んでるつもりなんですよ。それから、いつも考える発想みたいなのは、いまこの時代に僕らはどうしていくべきなのか、次の未来につなげるために、いま僕らは何をするべきなのかっていうことですね。僕はずっと音楽をやっていたんですけど、こういう方向に流れてきて、いま美術が土台ですけども、僕にとっては美術よりメッセージなので、本当はもっと広くやっていけるとは思うんですけどね。いまは美術が土台でアートという力を借りて、メッセージをどんどん伝えていけたらと思っているんです。やっぱり、美術とか芸術っていうものの力は大きいと思っているんで。
LOAPS:美術を自分の表現方法にしようと思ったきっかけは何だったんでしょうか。
遠藤:こういうシーンに入ってきたきっかけは、音楽をやっていたときに、音楽仲間に美術をやっているやつが多くて、そういうところから「ふつう研究所」というのが始まったんですね。そこで会田誠さんと知り合ってっていう、そういう流れなんです。メッセージを伝えたいっていうのは、音楽をやってたときもずっと同じだったんですけど、芸術がもつ訴える力ってありますよね。どの時代も物事を動かしたり、時代を動かしたりしてるのって、なんか見てると、あんまり政治じゃない気がするんです。芸術だったり何かの運動だったり、初めは叩かれるし、小さいものなんだけど、そうやって人の心を動かしたり、仲間になったりして、最終的にはそういうところで動いていくと思うんですね。歴史を見ても、結局はそういう繋がりで大きくなっていってるように思うんですよ。動かしてるのは政治じゃないじゃん、って思って。だから、芸術とか音楽とかそういう力は信じてるし、やっぱそういうところからやんなきゃだめだろとも思うんですね。それで、いま芸術家として活動している。
LOAPS:いまの遠藤さんの置かれている状況とか、世の中の状況が、アートという表現方法にフィットしているんでしょうか。
遠藤:必要だと思ってるんです。僕の表現方法は、こうやって分かりやすく大きな声を出して、大きく、分かりやすく、シンプルに、ストレートにって言われますけど、今はまだ、フィットはしてない気がするんですね。いまのこのアートシーンではあまりフィットはしてないと思うんですけど、だけども必要であると思ってるんです。人はいろいろ考えて膨らませていくから、現代美術とかアートも発展すればするほど、思想とか頭の中は増えていきますよね。それはかなりもう考えられてるし、コンセプチュアルなものは説明されても分からないよって言うくらい行っちゃってて。まあ、僕みたいのは必要だと思っています。これからはとくに。

LOAPS:遠藤さんの「応援」っていうかたちを借りた表現っていうのは、みんなに伝わっていると実感していますか?
遠藤:そうですね。実感は近頃とくに。もちろん満足はしてないですけど、まだまだ、まだまだ過ぎて燃えてくるんですけど、でも伝わってるんじゃないかとは思ってます。もちろん、すごく笑われもするし、声うるさいだけだなっていうのもよく言われますけど、まあそんなのは、どこでもある話だから。あまりたいした問題とは思わないし、僕がやろうとしているのはそんなことでもないから、まあ喜ばれているのは感じます。
LOAPS:大きな横断幕で、大きな文字を書いて、大きな声を出すことでメッセージを伝えていくっていう、この表現方法に辿りついたのはなぜなんでしょうか。
遠藤:単純なもんですよ。応援するから、横断幕なんですよ。ほんと、そういう発想なんですよ。すごく普通なんです。僕が表現してることっていうのは、表現って言えないくらい、全部当たり前のことんなんですよ。それはすごいポイントかも知れないです。応援したいから横断幕で、より強く伝えたいから大きくて、シンプルに伝わって欲しいから、単純なシンプルな文字で、「行くぞ」とか「未来へ」とか「やればできる」とか。ほんとそんな感じです。より伝わってほしいから大きな声でわーっと、湿っぽくなってもしょうがないから、楽しく。もちろん、可能性はそれだけじゃないし、これから見つけた可能性にはどんどん突っ込んでいきたい。でも、僕は応援してメッセージを伝えていくっていうのを、50年はやんなきゃいけないと思っているから、それは作り続けると思いますけど。僕いま28才ですけど、あと50年はやらんと、100年後200年後に伝えていくには、50年必要じゃないかなって。
LOAPS:遠藤さんは、「未来へ号」という車での生活を続けてますが、車に移ろうと決心されたきっかけみたいなものはあるんでしょうか。

遠藤:あの車を駐車場に置いておく意味が全くないと思ったんです。未来へって書いてあって、みんなの夢を乗せてるのに、駐車場にある姿はどう見ても違う。みんなの夢のせて未来へ号に乗っていると、けっこう意外と、精神的にもそんなにぬるくなくて、ある程度の覚悟みたいなものが無いと、あの車は乗れないんです。だからもう、あれが動かなくなるまで、自分自身の手で爆破するくらいまでやっていこうと。ただ、ガス代は僕の家賃みたいなもんだから、去年の11月くらいから高くなりはじめて、倍ですもんね。家賃が倍。
LOAPS:ガソリン価格の高騰がアーティストの生活を直撃するとは誰も予想しなかった(笑)。
遠藤:小麦の値上がりとか、いろんなところでガソリン高騰の影響が出ていますけど、車上生活者がいちばん影響を受けている(笑)。
LOAPS:遠藤さんはこの間、清澄のMAGIC ROOM?で「第1回全員展!!!!!!!!」を企画されましたが、参加アーティストは全部で何人だったんですか?
遠藤:ちょうど、101人。

LOAPS:集まったアーティストたちは、遠藤さんが直接誘っただけではなくて、初めて知り合った人も多いんでしょうか?
遠藤:ほとんど初めての人ですね。全員展は、コミュニケーションが目的のひとつだったから、そういう中に入ってもらって、いろんな人と繋がっていってもらいたいっていうことで。要所要所に僕が声をかけて呼んで、やってもらったりしたんですけど、あとはほとんど口コミとかそういうのです。まあ学生はちゃんと呼ぶようにしたんですけど、あとはチラシの文句でだいたいです。
LOAPS:全員展をやった感想としてはどうでした?成功か成功じゃないかと言えば。
遠藤:いや、成功か成功じゃないかって言うと、いろんな意味がありますけど、大成功だったと思います。ものすごくやった意味があったし、初めに考えていた目的も、かなり出たと思います。そのなかには、いい結果と悪い結果ももちろんありますけど。初めのコンセプトというか、やった理由みたいなものは、いま、芸術とかそういうものが世の中変えていくと思っていて、これからを担っていくやつらを、もっともっと盛り上げなきゃいけないと思ったんです。個人個人の技術みたいなものは、それはもう家で自分と闘ってやるもんだけど、それを外に出して、人とコミュニケーションして、もっと盛り上げていくために、けっこうペラペラなものの上に乗っている美術の土台をもっと力強くするために、どんどん繋がってやっていってもらうために、あの全員展をやったんです。それからもうひとつは、いまの美術と、これからの未来の芸術とか、どうなっていくんだっていうようなものが、あそこでどう出るかっていうのを見て、そこで出た結果とか問題とかを見ようってことなんですね。繋がりやコミュニケーションという意味では、いろんな人が作品を搬入してきて、そういう繋がりのなかで、バカみたいなパーティーもできたし、最後にアーティストの数も100人を超えて、そういうのは感動的なものもあったし、すごくいいコミュニケーションができたなと思っているんです。
LOAPS:悪い結果というのは何だったんでしょうか?
遠藤:それはもうひとつの、じゃあそこで何が見えたんだっていうことですね。そこには危機感があって、すごく問題だと思うところなんですよ。初日に六十何人の作品が集まっていたんですけど、僕は正直、初日のあの空間ではすごくイライラしていたんですね。あそこの空間に60人っていうのは、普通に考えたらすごく多いはずなんだけど、すっきり納まってしまってて。ああ、入っちゃったっていうのは、すごく僕はイライラしていて、これがいまの現状だと思って。あのチラシには、精一杯やるなら誰もがアーティストで、誰もが未来の創造者で、僕らの表現に制限なんかないって書いて、あのチラシを見て、やりたいですって集まってきたやつらのはずなんですよ。それなのに、あの空間に制限が生まれたのは一体いつだろうっていうのがあって、それがいまの状況かなって思うんです。だから、初日に、これは美術関係者とかにも見てもらわないといけないって思って、見に来て下さいっていろんな人に電話して、それをまた、あそこに出てた若いやつらに伝えないといけなかった。今回はそれを上手く、満足に伝えきれなかったから、第2回をやるときは、出てどうだったのかっていうディスカッションみたいのをちゃんと設けてやらなきゃなと思っているんですけど。今回は、パーティーの最後に、ちょっとパフォーマンスみたいな感じで、もっとできるだろっていうことをばーっと言ったぐらいにとどまってしまったんですけど。そういうのが見えたっていう意味でも、すごく重要な、必要な展示だったと思います。

LOAPS:今回見えた問題っていうのは、結局何だったんですかね?
遠藤:大元のところを言っちゃうと、やっぱり、覚悟が足らない。覚悟が足らないって一言で言っちゃうと終わってしまうから、だからどうなんだっていうのは追求しなきゃならないとこだけど、やっぱり本気でやってるやつと、ただ乗っかってるやつの差が出たな、っていう。やっぱりコマーシャルギャラリーっていうのが学生の間にも浸透したし、コマーシャルギャラリーに所属してっていう道が、けっこうスタンダードな明確なラインとして認識されたと思うんですよね。だから、コマーシャルギャラリーに所属してない学生とか作家たちが、自分の好きなコマーシャルギャラリーに拾ってもらえるようなテイストのものを作ってしまう。それはひとつの策で頭のいいことなんだろうけど、それじゃあもう、ペラペラの土台のままだよっていうことがあって。だからコマーシャルギャラリーも、どういう作家を引き立てるかとか、そういうことも問題だと思うんだけど、まあでも、そんな話はつまんない、セコい話ですよね。そんなの抜きにして、学生とかは失うものなんかなんもないんだし、もう自分の絵を130%そのキャンバスにぶつけてくるしかないはずなんだけど、それをやらない。ラインに乗りそうな作品を作ってしまう。だから、そういう意識を変えていくために、これから全員展みたいなのを、ばんばんやらんとだめだと思いましたね。
それと最後に「アーティストを名乗り、表現に身を投じているならば、伊勢神宮と桜島には必ず一度は行くべし!!!!!!」です。
遠藤:あまりパッと言えないんですけど、僕はいつも、まず何から考えるかっていうと、いまここで何をするべきかっていうことなんですね。この場で何をするべきか、今年何をするべきか。もっと広く言えば、いまの時代、この時代に僕らは何をするべきなのかっていう、そういうとこからですね。そこで、僕はいつもメッセージを作品としているんですが、そのメッセージを伝えるにあたって、どういうふうにすればこのメッセージが一番良く伝わるのかっていうことなんですよ。この横断幕っていうのもそういう発想からだし、大きく文字を書くっていうのも、メッセージをより強く、分かりやすく伝えるためなんですよね。あと大きな声を出すっていうのも、全部メッセージを伝えるための一番いい方法を選んでるつもりなんですよ。それから、いつも考える発想みたいなのは、いまこの時代に僕らはどうしていくべきなのか、次の未来につなげるために、いま僕らは何をするべきなのかっていうことですね。僕はずっと音楽をやっていたんですけど、こういう方向に流れてきて、いま美術が土台ですけども、僕にとっては美術よりメッセージなので、本当はもっと広くやっていけるとは思うんですけどね。いまは美術が土台でアートという力を借りて、メッセージをどんどん伝えていけたらと思っているんです。やっぱり、美術とか芸術っていうものの力は大きいと思っているんで。
LOAPS:美術を自分の表現方法にしようと思ったきっかけは何だったんでしょうか。
遠藤:こういうシーンに入ってきたきっかけは、音楽をやっていたときに、音楽仲間に美術をやっているやつが多くて、そういうところから「ふつう研究所」というのが始まったんですね。そこで会田誠さんと知り合ってっていう、そういう流れなんです。メッセージを伝えたいっていうのは、音楽をやってたときもずっと同じだったんですけど、芸術がもつ訴える力ってありますよね。どの時代も物事を動かしたり、時代を動かしたりしてるのって、なんか見てると、あんまり政治じゃない気がするんです。芸術だったり何かの運動だったり、初めは叩かれるし、小さいものなんだけど、そうやって人の心を動かしたり、仲間になったりして、最終的にはそういうところで動いていくと思うんですね。歴史を見ても、結局はそういう繋がりで大きくなっていってるように思うんですよ。動かしてるのは政治じゃないじゃん、って思って。だから、芸術とか音楽とかそういう力は信じてるし、やっぱそういうところからやんなきゃだめだろとも思うんですね。それで、いま芸術家として活動している。
LOAPS:いまの遠藤さんの置かれている状況とか、世の中の状況が、アートという表現方法にフィットしているんでしょうか。
遠藤:必要だと思ってるんです。僕の表現方法は、こうやって分かりやすく大きな声を出して、大きく、分かりやすく、シンプルに、ストレートにって言われますけど、今はまだ、フィットはしてない気がするんですね。いまのこのアートシーンではあまりフィットはしてないと思うんですけど、だけども必要であると思ってるんです。人はいろいろ考えて膨らませていくから、現代美術とかアートも発展すればするほど、思想とか頭の中は増えていきますよね。それはかなりもう考えられてるし、コンセプチュアルなものは説明されても分からないよって言うくらい行っちゃってて。まあ、僕みたいのは必要だと思っています。これからはとくに。

LOAPS:遠藤さんの「応援」っていうかたちを借りた表現っていうのは、みんなに伝わっていると実感していますか?
遠藤:そうですね。実感は近頃とくに。もちろん満足はしてないですけど、まだまだ、まだまだ過ぎて燃えてくるんですけど、でも伝わってるんじゃないかとは思ってます。もちろん、すごく笑われもするし、声うるさいだけだなっていうのもよく言われますけど、まあそんなのは、どこでもある話だから。あまりたいした問題とは思わないし、僕がやろうとしているのはそんなことでもないから、まあ喜ばれているのは感じます。
LOAPS:大きな横断幕で、大きな文字を書いて、大きな声を出すことでメッセージを伝えていくっていう、この表現方法に辿りついたのはなぜなんでしょうか。
遠藤:単純なもんですよ。応援するから、横断幕なんですよ。ほんと、そういう発想なんですよ。すごく普通なんです。僕が表現してることっていうのは、表現って言えないくらい、全部当たり前のことんなんですよ。それはすごいポイントかも知れないです。応援したいから横断幕で、より強く伝えたいから大きくて、シンプルに伝わって欲しいから、単純なシンプルな文字で、「行くぞ」とか「未来へ」とか「やればできる」とか。ほんとそんな感じです。より伝わってほしいから大きな声でわーっと、湿っぽくなってもしょうがないから、楽しく。もちろん、可能性はそれだけじゃないし、これから見つけた可能性にはどんどん突っ込んでいきたい。でも、僕は応援してメッセージを伝えていくっていうのを、50年はやんなきゃいけないと思っているから、それは作り続けると思いますけど。僕いま28才ですけど、あと50年はやらんと、100年後200年後に伝えていくには、50年必要じゃないかなって。
LOAPS:遠藤さんは、「未来へ号」という車での生活を続けてますが、車に移ろうと決心されたきっかけみたいなものはあるんでしょうか。

遠藤:あの車を駐車場に置いておく意味が全くないと思ったんです。未来へって書いてあって、みんなの夢を乗せてるのに、駐車場にある姿はどう見ても違う。みんなの夢のせて未来へ号に乗っていると、けっこう意外と、精神的にもそんなにぬるくなくて、ある程度の覚悟みたいなものが無いと、あの車は乗れないんです。だからもう、あれが動かなくなるまで、自分自身の手で爆破するくらいまでやっていこうと。ただ、ガス代は僕の家賃みたいなもんだから、去年の11月くらいから高くなりはじめて、倍ですもんね。家賃が倍。
LOAPS:ガソリン価格の高騰がアーティストの生活を直撃するとは誰も予想しなかった(笑)。
遠藤:小麦の値上がりとか、いろんなところでガソリン高騰の影響が出ていますけど、車上生活者がいちばん影響を受けている(笑)。
LOAPS:遠藤さんはこの間、清澄のMAGIC ROOM?で「第1回全員展!!!!!!!!」を企画されましたが、参加アーティストは全部で何人だったんですか?
遠藤:ちょうど、101人。

LOAPS:集まったアーティストたちは、遠藤さんが直接誘っただけではなくて、初めて知り合った人も多いんでしょうか?
遠藤:ほとんど初めての人ですね。全員展は、コミュニケーションが目的のひとつだったから、そういう中に入ってもらって、いろんな人と繋がっていってもらいたいっていうことで。要所要所に僕が声をかけて呼んで、やってもらったりしたんですけど、あとはほとんど口コミとかそういうのです。まあ学生はちゃんと呼ぶようにしたんですけど、あとはチラシの文句でだいたいです。
LOAPS:全員展をやった感想としてはどうでした?成功か成功じゃないかと言えば。
遠藤:いや、成功か成功じゃないかって言うと、いろんな意味がありますけど、大成功だったと思います。ものすごくやった意味があったし、初めに考えていた目的も、かなり出たと思います。そのなかには、いい結果と悪い結果ももちろんありますけど。初めのコンセプトというか、やった理由みたいなものは、いま、芸術とかそういうものが世の中変えていくと思っていて、これからを担っていくやつらを、もっともっと盛り上げなきゃいけないと思ったんです。個人個人の技術みたいなものは、それはもう家で自分と闘ってやるもんだけど、それを外に出して、人とコミュニケーションして、もっと盛り上げていくために、けっこうペラペラなものの上に乗っている美術の土台をもっと力強くするために、どんどん繋がってやっていってもらうために、あの全員展をやったんです。それからもうひとつは、いまの美術と、これからの未来の芸術とか、どうなっていくんだっていうようなものが、あそこでどう出るかっていうのを見て、そこで出た結果とか問題とかを見ようってことなんですね。繋がりやコミュニケーションという意味では、いろんな人が作品を搬入してきて、そういう繋がりのなかで、バカみたいなパーティーもできたし、最後にアーティストの数も100人を超えて、そういうのは感動的なものもあったし、すごくいいコミュニケーションができたなと思っているんです。
LOAPS:悪い結果というのは何だったんでしょうか?
遠藤:それはもうひとつの、じゃあそこで何が見えたんだっていうことですね。そこには危機感があって、すごく問題だと思うところなんですよ。初日に六十何人の作品が集まっていたんですけど、僕は正直、初日のあの空間ではすごくイライラしていたんですね。あそこの空間に60人っていうのは、普通に考えたらすごく多いはずなんだけど、すっきり納まってしまってて。ああ、入っちゃったっていうのは、すごく僕はイライラしていて、これがいまの現状だと思って。あのチラシには、精一杯やるなら誰もがアーティストで、誰もが未来の創造者で、僕らの表現に制限なんかないって書いて、あのチラシを見て、やりたいですって集まってきたやつらのはずなんですよ。それなのに、あの空間に制限が生まれたのは一体いつだろうっていうのがあって、それがいまの状況かなって思うんです。だから、初日に、これは美術関係者とかにも見てもらわないといけないって思って、見に来て下さいっていろんな人に電話して、それをまた、あそこに出てた若いやつらに伝えないといけなかった。今回はそれを上手く、満足に伝えきれなかったから、第2回をやるときは、出てどうだったのかっていうディスカッションみたいのをちゃんと設けてやらなきゃなと思っているんですけど。今回は、パーティーの最後に、ちょっとパフォーマンスみたいな感じで、もっとできるだろっていうことをばーっと言ったぐらいにとどまってしまったんですけど。そういうのが見えたっていう意味でも、すごく重要な、必要な展示だったと思います。

LOAPS:今回見えた問題っていうのは、結局何だったんですかね?
遠藤:大元のところを言っちゃうと、やっぱり、覚悟が足らない。覚悟が足らないって一言で言っちゃうと終わってしまうから、だからどうなんだっていうのは追求しなきゃならないとこだけど、やっぱり本気でやってるやつと、ただ乗っかってるやつの差が出たな、っていう。やっぱりコマーシャルギャラリーっていうのが学生の間にも浸透したし、コマーシャルギャラリーに所属してっていう道が、けっこうスタンダードな明確なラインとして認識されたと思うんですよね。だから、コマーシャルギャラリーに所属してない学生とか作家たちが、自分の好きなコマーシャルギャラリーに拾ってもらえるようなテイストのものを作ってしまう。それはひとつの策で頭のいいことなんだろうけど、それじゃあもう、ペラペラの土台のままだよっていうことがあって。だからコマーシャルギャラリーも、どういう作家を引き立てるかとか、そういうことも問題だと思うんだけど、まあでも、そんな話はつまんない、セコい話ですよね。そんなの抜きにして、学生とかは失うものなんかなんもないんだし、もう自分の絵を130%そのキャンバスにぶつけてくるしかないはずなんだけど、それをやらない。ラインに乗りそうな作品を作ってしまう。だから、そういう意識を変えていくために、これから全員展みたいなのを、ばんばんやらんとだめだと思いましたね。
それと最後に「アーティストを名乗り、表現に身を投じているならば、伊勢神宮と桜島には必ず一度は行くべし!!!!!!」です。
| 長谷川祐子(キュレーター) |
| 篠山紀信x月船さらら「FREE」 |
| 未来美術家 遠藤一郎 |
| 白井良邦氏(Casa BRUTUS副編集長) |

