| 作品情報: | 私は自分が興味のないことをしている姿が好きである。いやむしろそれが私にとって必然的自然体なのではと思われる。だから今日も行きたくもないギャラリーロイヤル西島にやってきた。まずはギャラリーオーナー西島徹について書くのが適切であろう。彼との出会いは四年前、青山で道に迷いたまたま見つけたギャラリーロイヤル西島においてであった。当時西島は自身の地味なギャラリーにおいて発表する気のある作家を探していたが結局はあきらめ自らの作品を展示していた。元ロイヤルホテルほてい屋の清掃係であった彼は退職後、青山のデザイナーのオフィスとロイヤルホストに挟まれた隙間の空間にギャラリーロイヤル西島を開いた。 さて今回久々に西島を想いなつかしき青山を訪れた私は愕然とした。ギャラリーロイヤル西島が無い!しばらく立ち尽くし諦め切れずにオフィスとロイヤルホストの間を調べてみたが西島の痕跡は全く無かった。しかしロイヤルホストの店員に話を聞いてまた驚いた。なんとこのロイヤルホストの男子トイレが新ギャラリーロイヤル西島として活動していたのだ!私は逸る気持ちを押さえながらゆっくりとトイレのドアを開けた。そ こには西島の変わらぬ姿があり、その後店内でコーヒーを御馳走になった。暖かい気持ちで青山を後にできたのは幸せだった。 ◆青山ギャラリーロイヤル西島「斉藤 弁展」にて |